シンプルでやさしい曲を丁寧に美しく仕上げていくことで、少しずつ本当の音楽力をつけていきます。
入門コースでの基礎をもとに「楽譜を読む」「聴く」「歌う」「弾く」の能力を伸ばしながら４つの柱を統合していきます。４つのうちのいずれかが欠落したりバランスが悪いと、それはたちまち演奏の質に表れます。例えば楽譜を読まずに聴き覚えで探り弾きをする、つぶれた指でバタバタと弾く、自分の弾いた音を聴く余裕がない、つっかえ弾きや弾き直しの癖がつく、などです。一度ついてしまった癖をとるのはとても困難で、本人の努力があっても直すのに時間がかかります。そのような悪い癖をつけないよう、幼児の頃から美しい演奏ができるようにレッスンしていきます。
 

曲の難易度を上げながらハノンやツェルニーなどの練習曲を取り入れ、様々なテクニックを身につけるとともに音楽性を養います。
美しく演奏するには、まず５本の指を思い通りに動かすことができなければなりません。
テクニックの目標は、
１、指を動かしやすくすること
２、指をそれぞれ独立させること
３、指の力をつけること
４、つぶを揃えること
５、手首を柔らかくすること
６、左手が右手と同じように自由になること（特に左手の４、５の指）
以上が身につけば優れた演奏家の秘密である真珠のような、音色の澄んだはっきりとした磨かれた美しい演奏にまでいきつくことができます。
また、早い時期から各時代の作品を万遍なく弾いていただき、それぞれの時代の特色に触れていただきます。

ピアノ学習にあたって大切なことは、いつも満遍なく各時代のさまざまな様式を弾いてゆくことだと考えています。いわゆるバロック期、ロマン期、近・現代の４期の曲を常に学んでいきます。
バロック期にはまだピアノができておらず、チェンバロやハープシコード、オルガンが使われていました。クラシック期にやっとピアノができましたが、木のフレームで完成されておらず、やっとロマン期になって現代のピアノに近いものができました。楽器の変化、時代の移り変わりにより音楽も変わっていきます。ロマン期は形にとらわれていた古典時代からそれを打ち破って自由に個性を表現できるようになり、ピアノの完成によって、よりよい響きが可能になり、ペダルも自由に使うようになりました。
各時代の奏法、様式、時代背景などを学ぶことで、より深く作品を味わい理解することができます。

「ピアノを弾くのは初めて」「昔習っていたけどバイエルで挫折したのでもう一度最初からやり直したい」など、基礎から学びたい方のためのコースです。
ご自分のペースで受けていただけますので、無理なく続けられると思います。目的やご要望に沿ってレッスンさせていただきます。
楽譜が読めなくても大丈夫です。生涯の趣味にしたい、憧れの曲を弾いてみたいなど、クラシック、ポピュラー、映画音楽、ジャズ、なんでも対応いたします。

バイエル終了程度の方のためのコースです。
「昔はクラシックばかりだったけど、ジャズに挑戦してみたい」「弾き歌いができるようになりたい」
「人前で演奏してみたい」など、なんでもご相談ください。

ツェルニー３０番程度以上の方のためのコースです。
「独学で弾いていたけど行き詰ってしまった」「もっと難易度の高い曲に挑戦したい」「人前で演奏する機会がほしい」など、ご相談ください。
他の楽器とのアンサンブルに挑戦していただくこともできます。